第22回『秘密』

 昭和61年の『秘密』(文春文庫)は、平成元年の鬼平犯科帳『ふたり五郎蔵』(第4回参照)の姉妹編といえる作品である。  京の町医者の息子・片桐宗春は剣を学び、篠山藩士の養子となったが、7年前家老の長男を正式の果し合いなが … 続きを読む 第22回『秘密』